本番に力を発揮できるアスリートに共通する因子の探索

 (supported 若手研究B 2018 )

 

  多くの人がスポーツの試合や発表会などの本番において、「過度の緊張」のために練習の成果を十分に発揮できなかったという経験があると思います。緊張を覚える原因の1つは「ストレス」にあるとことが分かっています。ストレスは、心拍数や唾液などに含まれる物質に反映されることが知られており、これらの現象に着目し、ストレスと緊張感に関する研究を行っています。今までの研究で、バスケットボール競技を対象として、試合の局面や個々の立場の違いによるストレスが個々に感じる「緊張感」に繋がっていることがわかってきました(-1)。今後は、ストレスの度合を数値化できる指標を探索していくことを考えています(-2)。将来的には、「自分はストレスに強いのか」を理解することや、ストレスを克服できるサプリメントの開発など本番に力を発揮するためには何が必要なのか、研究協力者の先生方と共に明らかにしていきます(-3)

 

研究協力者 東京大学 井尻哲也 助教

      広島大学 緒形ひとみ 助教

京都産業大学 小室輝明 助教

     京都産業大学 加藤啓子 教授